ROOKIE PANEL DISCUSSION– 先輩社員座談会 –

JA幕別町を選んだルーキーたちはどのような想いで入組し、業務にあたってきたのか、今に至るまでの数年間を振り返ってもらいました。

プロフィール

小川真莉奈

総務部 信用共済課 信用共済係

小川 真莉奈

帯広南商業高校卒業後、生まれ育った十勝で働きたいという思いから入組を志願し採用を受け、現在総務部信用共済課信用係に配属され、現金の預入・引出や定期の開設・解約処理等の貯金窓口業務を行っている。

嶋山寛菜

営農部 営農振興課 人手不足対策係

嶋山 寛菜

北海道芽室高等学校を卒業後、接客関係の仕事を経験し、接客業のノウハウやカウンセリング技術を学ぶ。その後農業に関わることが増え、生まれ育った十勝地域の農業を支えたいと思いJA幕別町に入組。現在は営農部 営農振興課で農協や組合員の人手不足への対策や、農協の方針を定める振興計画の作成、外国人特定技能生の仕事、生活のサポート、JA幕別町のPR活動としてSNSの運営に携わっている。

山前翔

購買部 生産資材課 資材係

山前 翔

北海道江別市の酪農学園大学を卒業後、一大畑作地帯である十勝地方で多種多様な作物を取り扱っている幕別町農協を志願し採用を受け、入組から現在まで購買部 生産資材課で勤務し、主に包装資材(出荷用ダンボールやポリ袋など)の管理を担当している。

田中信太朗

農産部 畑作生産販売課 畑作技術係

田中 信太朗

祖父が農業を営んでいたので元々農業に興味があったことから、地元である幕別町で農業関係の仕事をしたいと思いJA幕別町を志願し入組。その後、畑作生産販売課技術係に配属され、小麦、豆類の調査や収穫・受入、土壌分析や青年部畑作研究部の事務局に携わっている。

中川健太朗

畜産部 畜産酪農課 酪農係

中川 健太朗

大学卒業後、酪農学園大学で学んだ技術や知識を地元である十勝の農業や畜産に活かしたく、新卒採用者としてJA幕別町を志願し入組。現在は一年目から配属された畜産部酪農畜産課で、主に牛の人工授精、個体識別の管理、青年部畜産研究部事務局に携わっている。

Q1.JA幕別町を選んだ理由は?

山前:就職を考えた時に、まず1番初めに頭に浮かんだのが“JA”でした。その中で幕別町は北海道の中でも一大畑作地帯である十勝に位置していて多品目の取り扱いがあることも興味が引かれた理由の一つでした。

中川:僕も同じような感じですね。大学が酪農学園大学卒ってこともあって畜産も畑作も自分が学んだ経験や知識を活かせる場所がここにはあると思って志望しました。他の農協の職場体験も行ってみたんですけど色々あって今ここで働いています(笑)

小川:私も元々JAに興味があって、高校の時にあったインターンシップでJAを選び、その時に「JAに就職したい!」と思いました。その中でも地元である十勝で働きたいと思い幕別町を選びました。

田中:僕は地元ってこともあり、祖父が農家を営んでいたのでその様子を見て体を動かせる農業関係の仕事に就きたいと思ったことがきっかけですね。祖父の家に遊びに行くとだいたい農協職員の方がいて、僕も混じって話を聞いていると「こんな感じの仕事なんだなぁ」と興味が湧いてきて農協を志望しました。

嶋山:私はそもそも“JA”と“農協”が別の組織だと思っていました(笑)それくらいJAの仕事は何をやっているかを全然知りませんでした。もともと接客関係の仕事をしていて、とある繋がりから農業バイトに行くことになってそこで「農業っていいかも」と思い、農協について調べていく中で様々な業務があることを知り、とても惹かれました。その後、ご縁もあり農協に勤めることになりました。

面接時の印象に残っていることは?

Q2.面接時の印象に残っていることは?

田中:その場で新聞を読みましたね。なんか緊張をほぐすためとかだったような気がしましたが・・・。

小川:一般常識的な漢字をちゃんと読めるかどうかなのかと思っていました。

山前:僕も面接の最初に農業新聞の一面を読みました。その後に質問へ移った感じでしたね。漢字とかちゃんと読めるかのチェックだと僕も思っていました。

嶋山:筆記試験はどんな感じでしたか?

田中:動物の名前を使った四字熟語を書きなさいとか、スポーツ関係の問題とか時事問題とかが多かった気がします。ゴルフの2打でカップインした場合は何というでしょうとかあった気がします。頭使う系とかより知識系の問題の方が多かったですね。

山前:一般常識というよりは少しコアな知識の問題がいくつかあった印象です。

中川:そうなんですね。僕の時はガッツリ一般常識の問題でした。結構難しかったと思います。後から聞いた話ですが、僕らの代は自分含めてみんな点数低かったとか・・・。そのこともあって次の代からは易しくなったのかな?(笑)

小川:私の代の高卒採用は筆記試験が無く、面接だけでした。でも一つ下の代は筆記試験もあったとか・・・。 
高卒でも世代によってバラバラなのかもしれないですね。

中川:印象的だった質問は幕別農協に入って自分が自信をもってできることはありますか?って確か聞かれたと思うんですけど、僕は今まで勉強を全然してこなくて、その代わり長年チームスポーツをやってきたので職員や組合員とコミュニケーションを取りながら信頼関係を築くことには自信があります。これだけはしっかり答えられた記憶があるので思い出せました(笑)

田中:牛は大丈夫?って聞かれましたね。動物苦手なんだよなぁとは思いつつ大丈夫ですって答えた記憶があります。畜産部に配属なのかなぁって思ってましたけど違いましたね。

山前:高卒の面接はどういう質問されるんですか?

小川:高校時代に取り組んだ部活動のことや「希望通りになるかはわからないけど配属先はどこがいい?」など聞かれました。南商卒は金融関係の部署に配属されることが多いと先輩から聞いたことがあったので学んだことを活かせる信用係と答えました。

Q3.配属後の流れ、どのように仕事を学んだか

JA幕別町を選んだ理由は?

嶋山:今の部署に配属されて、しばらくはデスクワークがメインだったのでジッとしていられない性格の私には少し心配でしたが、ベトナムから技能実習生を受入する担当になったことで採用にあたってベトナムまで行かせてもらいました。そこからは5人の技能実習生と一緒に畑に出向いたり、買い物に連れて行ったりと体を動かすような仕事が増えてきたので自分にとってピッタリの配属でしたし、3年間の技能実習生を受け持った期間はとても良い経験となりました。

小川:私は先に入組している先輩に最初は入金・出金処理などの基本的な業務を実際にお客様と接客をしていく中で教えてもらい、慣れてきたら定期の開設・解約処理や口座振替処理などの新しいことを教えてもらいました。歳の近い先輩だったこともあって、わからないところがあればすぐに聞くことができてとても心強かったです。

山前:僕は実践あるのみというか店舗の職員だったので、実際に来てもらった組合員に資材のラインナップや在庫等のやり取りを通じて仕事を覚えていった感じですね。先輩には在庫の置いてある場所を重点的に教えてもらいました。資材の名前や用途は在庫してある場所と結び付けて接客を数こなしていく中で覚えていきました。資材を運ぶのに500kgほどの肥料パック等はフォークリフトを使って運べるのですが、20kgのパックを3つとか注文受けると手で運ぶ方が早いんで夏場にその往復は体に堪えましたね(笑)

中川:畜産部に配属を受けて授精師の資格を取りに行って欲しいと言われ、6月ぐらいに試験があったはずだったんですけどコロナで1年ほど試験を受けることが出来ませんでした。その間は先輩と車で一緒に幕別町内の牛屋さんを回り、道と名前を覚えることに費やしました。その中で先輩の仕事を目視で技術を学ぶことに苦労しました。今は成功と失敗を繰り返し、それぞれ感触を思い出しながら一頭ごとにメモに残すことで段々と技術が身に付いてきた実感があります。

田中:僕は幕別町出身なんですけど、本町の方にはあまり来たことがなかったので中川さんと同じように道と組合員の顔と名前を覚えることが大変でした。実務の方では農薬を扱うことが多い部署なので、農薬の名前と効果を覚えることを今頑張っています。農業は1シーズンの中で全ての作業をほぼ一度しか行わないのでそれぞれの作業を学ぶことができるのは「年1回」だということを今実感しています。

Q4.現在の仕事

田中:農薬メーカーさんとのやり取りの中で、最初は先輩のそばで一緒に話を聞いてわからないながらに何か拾おうとしていましたが、それを繰り返していくと徐々に話が理解できるようになり、自分の中で繋がっていくようになりました。畑作品目では代表的に使われている農薬がいくつかあるのですが、状況に応じて使用量の倍率を変動させます。今はそこを勉強中ですが、先輩たちが組合員とのやり取りで聞かれたことにすぐ答えている姿を見ていると自分も早く一人前にならなくてはと思います。

小川:貯金業務は月によって忙しさは違いますが、月間を通じて仕事の流れが構成されていて、その流れが12回あるという感じです。その他には各々で口座振替処理や税金の処理等を受け持っていたりします。今現在は入組した時から部署が変わっていないので、わからないことがほとんどなくなり、先輩に何かを聞くことも少なくなりました。少しだけ成長したのかなと実感しています。

中川:先ほども少し触れたのですが、コロナが落ち着き始めてようやく授精師の免許を取得することが出来ました。それからは日々授精業務にあたる毎日となりましたが、最初はやはり思うようには結果が出ず、苦しい思いもしましたが、その日の終わりに腕を入れたときの感覚等を思い出しながら、エクセルに授精記録を残すようにして技術向上に努めました。そのおかげもあってか今は安定的に着床率をキープできるように成長することができたと思います。努力って大事なんだなと改めて思いました。

嶋山:私の配属先は皆さんの話のような日々決まって行う業務というのはあまりありません。毎年色々な業務を行うことが多い部署です。現在は、新たに特定技能生の受け入れ準備を行っていますが、3年間ベトナムから技能実習生の受入をした経験もあって受入の手続きは前回と重なるところも多くスムーズに行うことができています。あとは自分でやってみたい仕事を積極的に提案できるようになったと思います。マーケティングが今後の課題として挙がっていたので自ら広報部門を担当し、JA幕別町公式インスタグラムを立ち上げました。みなさん是非フォロー&イイね!お願いします。

山前:僕は経済部門の担当なので、自分の頑張りが直接数字に反映されてきます。ですので目に見えてやりがいを感じることができる部署と言えるかもしれません。最初は数字を伸ばすことより、先ほど述べたような資材の名前や場所を覚えるのに必死だったのですが、慣れてきた頃に売り上げに対する意識が芽生えてきて成長とやりがいを同時に実感することができました。

Q5.JA幕別町に入って良かったと思うことは?

山前:数字の話ばかりになってしまいますが、農家さんも年間の作況によって収入が変動してきます。私たちも同時に、購買でいえば販売高が少なくなってしまったり、農産でいうと手数料収入が減収します。農協と組合員はリンクしていることがわかって“組合員と一緒に自分も頑張る”ということが大事なんだなと思いました。社会人になると漠然と一人ぼっちになるようなイメージだったのでここでは決して一人じゃないというモチベーションで仕事と向き合うことができます。

田中:課内、課外、問わず上司の方々が優しく指導してくれるのでとても環境の良さを実感しています。

中川:入組3年目までの職員を対象に初任職研修がありました。そこでは講師の方に1年間かけて社会人としての考え方や仕事の仕方、能力開発等の色々なスキルを身に付けるよう指導してもらいました。間で課長や部長と面談して経過報告をしたりと当時の自分にとってとても良い経験になりました。そういった研修の充実も魅力だと思います。

小川:研修の他にも入組3年目までの初任職を対象とした農家実習が年に数回あり、実際に組合員さんのお宅で農作業を体験させてもらえるのも魅力の一つだと思います。私は基本デスクワークなので身体を動かす仕事はとても新鮮でした。今後異動した時に初任職の3年間で行った研修や農家実習が活きてくると思うのでとても良い経験でした。

嶋山:私は中途採用の一般職として入組したのですが、総合職として働きたいと思って努力してきました。その甲斐もあって今は総合職として働くことできていて、自分の想いと努力次第でしっかりキャリアアップさせてくれる職場で良かったと思います。他にも幕別農協には係長以下の職員だけで構成された労働組合があるので他部署の職員ともコミュニケーションを取りやすく、連携して仕事をすることができて若手でも安心して働くことができる職場環境だと思います。

配属後の流れ、どのように仕事を学んだか

Q6.これから挑戦してみたいと思うことは?

中川:大学の在学時に他農協はセミナー等でリクルート活動を積極的にやっていた様子があったので、幕別農協でもそういった活動を積極的に自分が携わっていけたらと思っています。今回のこのような場も参加することができてとても嬉しく思います。そのために、色々な部署を経験して“外で農協の仕事を話せる人材”になれるよう努めていきたいと考えています。

田中:今の担当は栽培に関する技術相談がメインの業務なので、まずはここで一人前になれるように・・・というのが一番ではありますが、その後は販売に携わるような仕事を務めてみたいと思っています。そして、幕別産の魅力を多くの消費者に伝えていけたらと考えています。

嶋山:私も皆さんの話に繋がるところがあるんですけど、最近Instagramを通じて広報活動に携わる仕事を始めて、もっと多くの人に幕別町全体の魅力を伝えていきたいと考えています。そのために、まずは「JA幕別町」という名前をもっとたくさんの人に知ってもらえるよう心掛けて広報活動にあたっていますが、今後は他のSNSや広報活動にも目を向け、そこから販売に繋げるのはもちろんのこと、採用の方にも人が流れるよう幅広く消費者にアプローチしていきたいです。

小川:私は今、貯金窓口業務をメインとしているので皆さんと比べて外に出る機会はほとんどありませんが、今行っている仕事を完璧にこなせるように頑張りたいと思います。また、去年頃からJAバンクアプリやJAネットバンクの推進に力を入れているので引き続き取り組んでいきたいと考えています。JAバンクアプリでは残高照会・取引履歴等を見ることが出来、JAネットバンクでは農協間や他行への振込、定期貯金の開設等をスマートフォンで行うことが出来るとても便利なサービスなのでまだ登録していない方がいましたら登録をお勧めします!

山前:僕は資材課にいる間は、顧客満足度を意識して、使い心地が良く、また利用したいと思ってもらえるよう努めていきたいと考えていますが、具体的にどのようにというビジョンがまだないので、“自分だから提供できるサービス”というのを今後見つけていきたいと思っています。