畜産部 酪農畜産課
猫渕 淳
経歴
医療系の専門学校を卒業後、個人病院に就職。その後、閉院に伴い整体師の職につく。そこから叔父の農業を手伝っていたところ、給油所勤務の友人から「タイヤ交換の手伝いしてくれない?」との電話。ビート収穫が終わった事もあり、給油所の手伝いをする事になりました。それを期にJAに携わる事となる。初めは給油所で給油、洗車、PIT作業(タイヤ交換・オイル交換等)をメインに7年間在籍。そこから糠内事業所へ異動。ここではJAの業務全般を行う。メインは購買業務(肥料・農薬・雑貨類等の販売)・燃料給油業務を担当して2年間在籍。そして現在、畜産部へ異動。酪農畜産課に配属され、主に和牛登録、初生集荷、市場関係等の業務に携わっている。
農業の奥深さ
ガソリンスタンド=JA?
私は様々な職歴を経て、現在JAに入組しています。簡単に紹介すると病院に勤務後、整体師の職につき、叔父の農業の手伝いをしていて、ほぼ医療系の仕事といった農業にあまり関係のない職に従事していました。ある時友人職員からの誘いで給油所に短期バイトをすることとなり、初めはワイパーの変え方も知らないほど車関連は無関心でした。そこで7年間従事していたのですが、ここではトラクターやトラックのタイヤ、オイル交換といった業務を行っており、正直あまり農業と関わっていた実感はなく、町のガソリンスタンドで働いている感じでした。
農業の多様性と奥深さを知り、知識を増やすことで信頼関係は築ける
そこから糠内事業所へ異動となり2年間在籍していました。ここでは肥料、農薬等の購買業務があり、初めて見るものばかり。この時に天候、時期、作物の状態によって施肥量、投薬量を調整し、使い分けている事を知り、改めて農業の多様性、自然を相手にした奥深さを痛感するようになり興味が湧いてきました。叔父が畑作をしていることもあり、色々農業について情報交換をして知識を増やし、それを話のネタに少しずつ組合員と農業について会話が出来るようになっていきました。
そして現在に至るのですが、畜産部への異動で初めての牛に触れることとなるのですが、間近で牛を見たり触れたりする事も初めてで、何も分からないところからのスタート。牛の大きさや動きにビクビクしながら日々慣れていっている状態です。若い職員が多い中、色々質問して、他農協の職員との交流を深めながら知識を増やせている事はいい経験をしていると思っています。
このように私は様々な職種を経験したのち、約10年間JAの職員として業務を行っているのですが、その中で人との信頼関係がとても大事という事が特に学べていて、この経験が私の大きな財産となっています。異動により様々な部署に行くことがあり、転職している感があり不安があるのは事実ですが、最初から何でも出来る人などいない!と自分に言い聞かせながら割り切って頑張っています。
誰かの仕事は必ず誰かのためになっている
そんな私ですが一つ言えることがあるとしたらJAの仕事は0(ゼロ)から始めてもやりがいを見つけられる職場だと思います。100人以上の職員がいますが同じ仕事をしている職員は誰ひとりいません。それだけ業務が多岐にわたる職場で、それら全てが組合員のためになる仕事でもあります。競い合うことでスキルが上がる仕事もあるかと思いますがJAの仕事は「協調」でスキルを磨く仕事だと感じています。協調する姿勢を忘れなければ、新しいことや自分の考えを仕事に活かしやすい職場でもあると思います。
昨今の不安定な情勢、若い世代の農業離れは深刻で厳しい状況ではありますが、若い世代の皆様方に少しでも農業に興味、関心を持っていただいて、一緒に食の中心である農業を盛り上げてもらえればと思います。